常連さん6割超えたら赤信号 パート2

※八兵衛のみんなへ50のメッセージは、私八島の経験を元に焼とりの八兵衛のみんなへ参考になればと思い、書き記しております。

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常連さん6割超えたら赤信号 パート2

店主なとが常連さんと談笑してることも、時にはご新規さんには心地よくないものです。

私は焼き台から知人などと会話することが多いです。
その時はカウンターに座っているお客さんも巻き込みながら大きな声で話をします。
どうせ、冗談ばかりなので他のお客さんやご新規さんも笑えるように話をします。

お客さん全員に聞かれても面白い内容にするように習慣づけています。
私と知り合いの話でお客さんが気分を害しないだろうか?
せっかく来たのに店主のプライベートの話なんか聞きたくない!
とか思われないだろうか?

それくらい気を使います。

それには理由があるのです。
私には苦い経験があるからです。
「常連さん6割超えたら赤信号」
って言葉を胸にきざんでいながら。

この経験は個人店によく起こりがちな話だと思います。

前原店をオープンさせて5年くらいたった頃です。私が27歳くらいでしょうか。
なんとか借金返済のめどがたって慢心してたのですね。

その当時私はゴルフやワインに熱中していて、その話題ばかり話してた時があります。
あまりに話に熱中しすぎて焼くのを後回しにするという醜態をさらしてしまう事もしばしば。。。。そんなふうですから、徐々にお客さんが減っていったのです。
それこそ、常連さんとの話に夢中になりすぎて「八兵衛の大将はゴルフの話しかせん!」
「ゴルフするお客さんだけサービスしよんしゃーげな」
「お医者さんとかとワインの話ばっかりしよんしゃるげな」
「ゴルフとワインに、のぼせとんしゃあげな。笑」

いつしかそんな噂が立ち始めたのです。
それが私の耳に入ってきてるときには、もうすでにお客さんはずいぶん少なくなっていました。

その事に気付いても中々うまくもどれません。
常連さんが話しかけてくるのです。
今まで通りに。
知らない顔するわけにもいかず。。。。
なんとなく生返事をしたり忙しいふりをしたりして、誤魔化していました。暇なのに…

つづく

 
常連さん6割超えたら赤信号 パート1

常連さん6割超えたら赤信号 パート2

常連さん6割超えたら赤信号 最終話

八兵衛物語

 

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店主 八島且典