一風堂様WRGP(ワールドラーメングランプリ)決勝大会

2017.12.16
ニュース

 

去る2017.11.30~12.1の二日間、一風堂様主催のWRGP(ワールドラーメングランプリ)決勝大会の審査員を弊社八島が務めさせて頂きました。

WRGPオフィシャルサイト

http://www.wrgp.jp/

こちらのコンテストは元々、一風堂様の社内コンテストとして2012年から始まったものです。

そして今回からは社外からの応募も可能になり、優勝賞金はなんと1000万円!

今回のテーマは「LIMIT600 from Nippon」。総カロリーが600キロカロリー以下で、日本を感じるものというテーマでした。

 

 

そして応募総数452人の中から16人のファイナリストが選ばれ、この両日の決勝大会で素晴らしいパフォーマンスが繰り広げられました。

本決勝大会では、ファイナリスト毎に先ずはプレゼンテーション、そして30分で約20食のラーメンを調理、その後は一風堂ファウンダーの河原さんをはじめ、ちばき屋 千葉さん他、名立たる著名な方々からの本気の質疑応答が行われました。

ではファイナリスト16人のすばらしい作品をご覧下さい。

 

 

中でも異色な出場者だったのが、埼玉の麺屋うえだ店主の上田みさえさん。御歳なんと七十ウン歳!

56歳の時にラーメン店を開業され、BSEや鳥インフルエンザなどで何度かの閉店、店名変更など苦労をされた後、現在のお店を繁盛店に育て上げられたということです。

質疑応答でも審査員を圧倒するよう勢いで自身のラーメンについて語られていて、大変よい刺激をいただきました。

そのラーメンに対する、いや仕事に対するストレートな情熱に感動しました。

ラーメンのお味も他のファイナリスト同様に素晴らしいモノでした。

5種類の魚の一夜干しを使用した旨味が凝縮したスープに、麺は小麦粉70%、こんにゃく粉30%のこんにゃく麺を使用し、インパクトのある大きなチャーシューが乗った素晴らしい出来栄えでした!

八島もその素晴らしさに、感動しておりました。

 

 

優勝は、「純らーめん七節」福岡県/大重食堂 オーナー大重洋平 さん。

大重さんは福岡県で「大重食堂」という飲食店を営まれています。

ラーメンはお昼のみ30杯限定、一杯800円でご提供されています。

出汁は、「平戸(長崎)のあご」「羅臼昆布」、自家製の「牛節」「豚節」「鶏節」「ふぐ節」「鰹節」「真鯖節」「鰯節」と9種類から、それをなんとコーヒー用のサイフォンで抽出されていました。

八兵衛からも近いので今度是非みんなで行っていたいと思います。

■大重食堂
〒810-0023 福岡県福岡市中央区警固1丁目8−20
http://www.wrgp.jp/news/grandprix/

因みに優勝賞金1000万円でラーメン店を出店されるご予定ということです。
楽しみです!

 

 

今回も色々な事を勉強させていただきました。

このコンテストは元々はラーメンのクオリティーを追求して、一風堂様の店舗で提供するラーメンのさらなるブラッシュアップを図るためのモノだったらしいのですが、

いま一風堂ファウンダー河原成美さんはラーメン業界自体、いや日本料理自体のさらなる進化を支援されようとしているのだと思いました。

以下、表彰式での河原さんのお言葉をご紹介します。

 

「ラスベガスで世界大会をやる!」

これが目標です。

今日、優勝出来なかった人は悔しいでしょう!たまらんでしょう!

よーくわかります。

それは何かが足りなかったと思ってもらっていいと思う。

けど470名から選ばれて、この会場に来れた喜びも同時に感じてほしい!

これを糧としてまた頑張ってもらいたい。

何度でも挑戦してほしい。

世界では、
寿司とラーメンが日本の代表みたいになってますが
ラーメンはまだまだだと思う!

それはラーメンを作る人にある。

もっと技術を磨かないと!

もっともっとすべてを高めていなかいと!

これからラーメンをもっと世界に広めるために、ともに頑張りましょう!

 

熱いお言葉でした!

元々はシンプルな屋台めしだったと言われるお寿司はどんどん進化して、いまでは世界で称賛される料理になりました。

ラーメンも間違いなく、単なるファストフードではなく、世界で称賛される料理の一カテゴリーになって行くと思います。

我々の「焼とり」も同様に、無限の可能性を秘めているはずです。
技、味、サービス、全ての更なる進化を追求して参ります!

河原さんのお言葉を聞き、身の引き締まる思いでした。

ありがとうございました。