パリで気付いた、いつもの仕事がいつでも世界に繋がってたって事
1月20日から25日まで、パリで開かれた「パリ・ラーメンウィーク Zuzutto」に、
「焼とりの八兵衛」も出店!という事で、大将と我々スタッフ2人で行ってきました〜!
物凄く濃い体験で、まだまだ考えに整理つか〜ん^^; でも、
なんかテレビとかで日本食が話題になっとって
「日本食は世界で勝負出来る!」
とか言いよってもイマイチ実感湧かんかったけど、
「ウチの焼き鳥なら世界に行ける!」
って肌で感じる熱い体験が出来ました!
名前はラーメンウィークだけど、ラーメン集めただけじゃなくて、
すしの「安春計(あすけ)」と焼き鳥「八兵衛」も「ラーメンに合う一品料理」をテーマに出店。
「日本の食文化を伝えるものにしよう!」という熱い想いを感じられるイベントでした。
「和食」が国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産になって注目が高まる中、
日本の「庶民の味」のレベルの高さをヨーロッパの人達にアピール出来たと思います。
経済産業省のクールジャパン戦略事業の一環でもあるという事で、かなり気合の入ったこのイベント。
ラーメンファンや日本マニア以外の人にも凄い話題で連日長蛇の列。
日本以外で1時間以上も行列に並んで飯を食う奴なんか居ないって話を友達からよく聞いとったんですけど、
フランス人だけじゃなくヨーロッパのあちこちの人もやってきて大行列。
場所はオペラ地区のレストラン・マセオ(Maceo)というところで、
全国の有名店が日替わりでイチオシの逸品を提供しました。
日本ラーメン協会の理事長を務める千葉憲二さん率いる
「ちばき屋」(支那そば)、
カリフォルニアから、今年横浜のラーメン博物館内に逆輸入開店で話題になった
「IKEMEN HOLLYWOOD」(創作つけ麺)、
ニンジンベースのスープや、麺、具などすべてに野菜を使った特製ベジソバが特徴的な
「ソラノイロ」(ベジタブルラーメン)、
福島県白河市からは地鶏を数種類使った醤油ベースの中華そばで勝負!の
「とら食堂」(手打ち中華そば)、
ニューヨークからは約30種類の採れたて野菜をアメリカ産の味噌で仕上げたZUZUTTO限定味噌ラーメンで、
「ラーメンラボ」中村栄利さんが参戦!
そして、プロデュースも担当 でもある「力の源(もと)カンパニー」の河原成美さん率いるは、ご存知
「博多一風堂」(九州豚骨ラーメン)。
日本国内でもこんな充実した内容のイベントって珍しいんじゃない?
こうした豪華な顔ぶれの中、「焼とりの八兵衛」も日本独特の「焼き」の日本食文化をしっかりヨーロッパの人達に伝えて来ましたよっ!
以前から日本食ブームって話題になっとるんは知っとったんですけど、実はあんまり実感は無くてですね…私。全然ピンと来んなぁ…と。
話題になるのは変なもん握った寿司とか、逆にとんでもない高級店の話とか、そういうのばっかり目について…
だから、なんかイマイチ日本食ブームなんていっても、自分たちとは全然関係無いというか、変な日本食と一緒にされるんは嫌だなと思うぐらいだったんですよね。
ところが、実際にこっちに来て、
日本と同じように「いらっしゃいませ!」とお声掛けして、味わって頂けて、喜んで頂けて、
そうやってパリの人達の反応に生で触れると、
本当の日本食が求められてるし受け入れられてるって分かって、もう、驚くやら嬉しいやら。
焼き鳥焼いてなかったら、フランスの、それもパリに行くなんて事なかったワケで、
そう考えたら、これは凄い仕事やね〜思うたり。
フランス語だってそんな分からんけど、でも、いつもの店でやっとる通りに、ちゃんと仕事しとったら「美味しい!」って喜んで頂ける。
気がついたら、いつもの仕事がそのまま国境越える力になっとるでしょう?
笑顔で声を掛けて下さるお客様も居って、何言ってるか全然わからんけど、身振り手振りで美味しいって言っとるんは分かるし笑顔はどこでも伝わるし、
ラーメンでも寿司でも焼きとりでも関係なく、とにかく「美味しい」が最強!
自分がやっとる仕事が、こんな遠く離れた、言葉も違う国でもちゃんと通用するって事は、想像しとったよりもずっと心にガツンと来るもんがあって、
自分も実際に体験してみるまでは、そういう話聞いたり読んだりしても、「ふーん…」って思うとったぐらいで、
だから、こうやって言葉でいくら書いても全然伝わる気がせんけど…
でも、挑戦ってこういう事なんだなって、いつもの普通の仕事と挑戦って地続きなんだ!ってちょっと偉そうな事も考えるようにもなりました。